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2017.08.12 Saturday  | - | - | - | 

恋愛依存症

別れた彼のことが忘れられません。別れたくないと泣いてお願いし、その後も電話やメールを何百回もしました。最近では着信拒否されています。どうしたら彼のことを忘れて、前向きになれるでしょう(24歳、女性)


失恋は辛いですね。恋愛とは相手と心身ともに一体化する行為といいますから、失恋とは身も心も引き裂かれるような苦しみと言えるでしょう。アメリカの心理学者Holmesらはパートナーとの別離が人生における最も大きな苦しみの一つと定義しました。

しかし、別れた相手にしつこつつきまとうと最近では「ストーカー」とみなされ警察通報までされてしまいます。別れた相手からすると、とても恐怖に感じるものですから何とか自重しましょう。

「重症」の失恋には「見捨てられ不安」「しがみつき」といった精神病理が考えられます。これらは「境界性パーソナリティ障害」の診断基準の一つです。この障害は遺伝的な要因と後天的な養育とが影響しています。すなわち、不安や鬱になりやすい傾向であり、安定した愛情を受けてこられなかったため、「慢性的な空虚感」を覚えたり「衝動動的な行動」を起こし、「自己同一性(アイデンティティ)の障害」を来したりするのです。
 

境界性パーソナリティ障害とは、対人関係、自己像、感情の不安定および著しい衝動性の広範な様式で成人期早期に始まり、さまざまな状況で明らかになる(DSMTR/APA)

  1. 現実に、または想像の中で見捨てられることを避けようとする気も狂わんばかりの努力(注:5.の自殺行為または自傷行為は含めないこと )
  2. 理想化と脱価値化との両極端を揺れ動くことによって特徴づけられる不安定で激しい対人関係様式
  3. 同一性障害:著明で持続的な不安定な自己像や自己観
  4. 自己を傷つける可能性のある衝動性で、少なくとも2つの領域にわたるもの(例:浪費、性行為、物質濫用、無謀な運転、むちゃ食い)
  5. 自殺の行為、そぶり、脅し、または自傷行為のくり返し
  6. 顕著な気分反応性による感情不安定性(例:通常は2 - 3時間持続し、2 - 3日以上持続することはまれな強い気分変調、いらいら、または不安)
  7. 慢性的な空虚感
  8. 不適切で激しい怒り、または怒りの制御の困難(例:しばしばかんしゃくを起こす、いつも怒っている、取っ組み合いのけんかをくり返す)
  9. 一過性のストレス関連性の妄想様観念、または重篤な解離性症状

したがって、治療としては失恋の傷を癒すこともさることながら、自らの「生い立ち」を振り返り、何が足りなかったのか、多かったのかなどを「気づき」、今から変われところは「変わる」勇気を持つことです。その作業はなかなかお一人行うことは大変でしょうし、不安や鬱になることも少なくないでしょうから、心療内科や精神科のクリニックを受診されてはいかがでしょう。



銀座泰明クリニック
 
2015.04.05 Sunday 09:58 | comments(0) | trackbacks(0) | パーソナリティ障害(F6) | 

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