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妊娠と服薬について

20代の時から鬱とパニックで薬を飲んでいます。昨年、結婚したので、そろそろ妊娠を考えています。妊娠中は薬をどうすればよいでしょう?(32歳、女性)

ご結婚おめでとうございます。妊娠においてはできる限りお薬を止めたいですね。妊娠と服薬について以下にお答え致します。

まず、受精する前に薬の影響を受けた卵子は受精をせず、受精をしても着床しなかったり、流産したりします。その後の、妊娠3週末までも影響を受けた受精卵は同様の経過をたどります。

また、男性の精子も薬の影響を受けた場合は受精をせず、受精をしても着床しなかったり、流産したりします。これまでに、向精神薬による男性の妊娠に対する影響は指摘されていません。


次に、妊娠4〜7週、この時期が最も危険な時期です。上記の通り、妊娠4〜7週は胎児の神経・循環器・消化器・四肢などの器官形成期で、形態奇形を生じる臨界期と言えます。つきましては、原則的に服薬を中止します。

その次、妊娠8週〜は比較的、危険度は減少しますが、まだ神経の発達、口蓋の閉鎖、生殖器の分化などが生じており催奇形性をはらんでいますので、服薬は中止します。

妊娠16週〜妊娠中期に入ります。器官形成は終了していますが、神経・精神の発達は妊娠期間を通じて行われますので、一応の注意が続きます。

このように、妊娠初期(〜16週)を中心に服薬は中止すべきです。ただし、癲癇(てんかん)や統合失調症のように服薬を中止することで、神経・精神の症状に重篤な悪化を招き、妊娠の継続が危ぶまれる際は、服薬に伴うリスク・ベネフィットを十分に検討し、総合的に判断いたします。

詳しくは、主治医と相談の上、計画的に処方の減量・中止しましょう。そして無事に妊娠・出産されることを祈念しております。

銀座泰明クリニック
2011.05.22 Sunday 16:27 | comments(0) | trackbacks(0) | 気分障害(F3) | 

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2017.08.12 Saturday 16:27 | - | - | - |